2024年、「言語化」が新語大賞に選ばれました。
インターネット空間でも、社会生活の場でも、私たちは今、これまで以上に自分を「ことば」で表現する力が求められています。
・伝える力
・発信する力
・言葉にする技術
それらは、確かに必要なスキルになりました。
一方で、どれだけ言葉を重ねても、伝わらないと感じることがあります。
圧倒されるような大自然の中では、それを言葉にする気にもならないし、心がほどけるような瞬間には、あえて言葉にしようとは思いません。
言葉では語り尽くせない体験を日々重ねる中で、言語化の前に大事なのが「観察」です。
身体の感覚をキャッチし、自分の感情に触れ、その温度感を言葉にする。
うまく話すことでも、わかりやすく伝えることでもない。
まず、自分の「ことば」にしてみること。
何を感じているのか。どんなふうに生きたいのか。
まっすぐに見つめ、言葉にすると、誰かに伝えなくても自分が確かなものになっていきます。
傷ついたり、届かなかったり、そんな経験を経たからこそ、あたたかく、力強い言葉を持てるようになります。
言葉は、誰かに届ける以前に、自分を理解し、自分を信じる力にもなるもの。
【ジム・コトパッション】は、そんな言葉の筋力を育てていきます^^

私は今でこそ「ことば」や「表現」を仕事にしていますが、もともとは、自分の意見を出すことがとても苦手な人間でした。
発信の場で目立つ人たちを見ては、「どうやったらあんな風に伝えられるんだろう」と焦り、セールスコピーやマーケティングのノウハウを、必死に学びました。
そして、書けるようにはなったんです。
でも、それは「自分の言葉」ではなくて。
言葉を出すたびに、自分が遠ざかっていく感覚がありました。
今思えば、頭の中がノウハウや型でいっぱいになって、自分から湧き出るものに気づけなくなっていたんですよね。
何を書けば「正解」なのかばかりを探して、書きたいことより「失敗しない表現」を優先していました。
安全に整えた言葉には、その人らしさが宿らないことを、身をもって知りました。
結果を出したい。
評価されたい。
傷つきたくない。
そう思うほどに、自分らしさは後ろに引っ込んでしまう。
それでも私は、自分の中にまだ「伝えたい何か」があると信じたかったんです。
そこから、ノウハウを手放し、もう一度、「感性から言葉をつくる」ということに戻っていきました。
コトパッションは、そんな私の迷いや試行錯誤から生まれたものです。
書けなくても大丈夫。
型に合っていなくてもいい。
あなたの中にあるものを、あなたらしく育てていく。
そんなトレーニングをご一緒できたら嬉しいです^^
